〜ロマネ・コンティという伝説とその周縁〜
世界のワイン愛好家が一度は憧れる名前――それが「ロマネ・コンティ(Romanée-Conti)」。
その名を冠する赤ワインは、ブルゴーニュ地方が誇る唯一無二の存在であり、価格・評価・希少性のすべてにおいて“ワイン界の頂点”として知られています。
今回は、Domaine de la Romanée-Conti(DRC)と呼ばれるこの伝説のワインブランドと、その代表的なグラン・クリュ(特級畑)についてご紹介いたします。
DRCはフランス・ブルゴーニュ地方のヴォーヌ=ロマネ村に位置する特級畑のみを所有する家族経営のドメーヌ(生産者)です。
一切の妥協を許さない栽培と醸造哲学により、毎年ごくわずかしか生産されないそのワインは、“手に入らない贅沢”とも称されます。
醸造にはビオディナミ農法(自然に寄り添う有機栽培)を採用し、化学肥料も一切使用せず、自然との共生を重視しています。
その結果として得られる味わいは、香り・味・余韻、すべてにおいて比類なき深みを持ち、世界中のソムリエやコレクターを魅了してやみません。
DRCの象徴。たった1.81haの小さな畑から造られる、世界で最も高価な赤ワイン。
官能的なアロマ、絹のような舌触り、そして複雑な余韻が層をなす、まさに神の一滴。
DRCが単独所有(モノポール)する、力強く、深い構造を持つ赤。
Romanée-Contiに次ぐ評価を受ける銘柄で、長期熟成により華やかなスパイス感が際立ちます。
ロマネ・コンティに隣接するグラン・クリュ。芳醇で果実味が強く、若いうちからも魅力的。
他生産者も所有していますが、DRCのRichebourgは格別の洗練度を誇ります。
いずれも入手困難でありながら、ワイン愛好家の間では垂涎の的となっています。
DRCのワインは、その繊細かつ深遠な香りのレイヤーを味わうために、静謐な空間と落ち着いた時間が必要とされます。
豊潤なタンニン、ほのかな甘味、長く続く余韻――
それらを楽しむには、香りを邪魔しない中性系のグラス、適温管理、そして何より「特別な日」が最適です。
ラグジュアリーなひとときを演出するために、軽やかな葉巻とのマリアージュも一つの選択肢。
香り高い コイーバ・シグロIV や ダビドフ・アニバーサリー などは、DRCの赤のニュアンスを引き立てつつ、口中を滑らかに保ちます。
当店では、DRCをはじめとする超一流ワインを厳選してセレクションしております。
希少なヴィンテージや、入荷情報については店舗スタッフへお気軽にお尋ねください